2020年4月7日新型コロナウィルス感染症の緊急事態宣言が発出。
感染予防で、三密(密閉・密集・密接)を避けるための「お家で過ごそう!「STAY HOME」は、緊急事態宣言解除後も、リモートワークを中心に広がりを見せています。
今後は、コロナウィルスと共に生きる「NEW NORMAL」(新しい日常)を目指す動きも。
みなさんは、コロナウィルスの影響で、どのような日常の変化があったでしょうか?
2020年4月に認定特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会からペピイの顧客を対象とした「新型コロナウィルス感染症 感染拡大予防対策に伴うペットに関するアンケート調査」(※1)では、コロナウィルス感染症拡大でペットとの暮らしが変わったと答えた人は約半数。そのうち4割近くの人が「ペットといられる時間が増えた」と回答しています。
外出がままならず、ストレスが拡大する中、いつもと変わらない癒しをくれる犬や猫。
コロナ禍の「STAY HOME」で、犬や猫と過ごす時間が増えた今、ペットと暮らす「NEW NORMAL」について一緒に考えてみませんか?
※1認定特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会
⇒「新型コロナウィルス感染症 感染拡大予防対策に伴うペットに関するアンケート調査」について
コロナウィルス感染拡大防止対策の「STAY HOME」で、在宅時間が増え、犬や猫を飼いたいという人が増えているようです。
私たちの心をほっこり癒してくれるペットの存在は、家にいる時間をより充実したものに、楽しく、心豊かにしてくれることでしょう。
迎え入れるのなら犬か猫か、また犬ならどんな大きさで、どの犬種がいいか、など自分のライフスタイルにあったペットを選ぶのは大事なことです。
でもその前に、私たちの「STAY HOME」を笑顔にしてくれる犬や猫のために私たちができることって、何なのでしょう?
ペットを飼う場合、ペットショップや、ブリーダーから犬猫を迎え入れるという発想が一般的ですが、昨今では行き場を失った犬や猫を動物愛護センター(※2)や、動物愛護団体から譲渡会を経て迎え入れる人も多くなってきました。
※2参照:ペピイコラム⇒「動物愛護センターに行ってきました!」
しかし、コロナウィルスによる「三密」防止対策のため、犬や猫を新しい飼い主さんへと繋げる譲渡会の多くが中止に。
また、今後は経済的な理由から、犬猫の飼育継続が不可能な飼い主さんが増え、ますます行き場を失ってしまう犬猫が増加すると思われます。飼い主さんを募集している犬猫たちにとってもまさに「コロナ禍」!
そんな犬や猫のために、これから犬や猫を飼いたいと思っている人がいたら、ぜひとも動物愛護センターや動物愛護団体からペットを譲り受けることを検討してみてください。
まずは、最寄りの動物愛護センターや動物愛護団体が主催する譲渡会の再開を見計らってぜひ、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
また、譲渡会がなかなか再開できない中であっても、犬猫の飼い主さん募集サイト(※3)などを利用して、様々な情報を得るのもひとつです。
※3 参考:飼い主さん募集サイト⇒「ペットのおうち」
外部のサイトにリンクします。リンク先の情報やお問合せについてはリンク先のサイトよりお問合せください。
これらのサイトでは、日々全国から犬や猫をはじめ、魚や爬虫類など様々なペットの里親募集情報が寄せられており、保護主ともメールで直接やりとりができて、細かなことも質問したり、相談することができます。
お気に入りの子がいたら、問い合わせの際に、動画などを送ってもらい、その子の日常を見せてもらうなど、三密対策をしながら詳細を知ることができます。
すでに、犬や猫を飼っていて「これ以上飼えない」「長年にわたる飼育が不安」という方は、動物愛護センターや動物愛護団体が保護している犬や猫の「一時預かりボランティア」をしてみるという方法もあります。
「犬猫一時預かり」は、何らかの事情で行き場を失った犬猫を、新しい飼い主さんが見つかるまで、自宅で一時的に預かってお世話するボランティアです。動物愛護センターから直接犬猫を引き取って、自宅等で飼い主さんが見つかるまで責任を持って保護する「一時預かり」と、動物愛護団体で保護している犬猫を飼い主さんが見つかるまで自宅等で預かる「一時預かり」があります。
動物愛護センターから犬猫を保護する場合、誰もが簡単に犬猫をセンターから引き出せるわけではなく、ボランティアとして登録する必要があります。この場合、多くが一度引き出した犬猫の保護期間中の医療費やかかった経費は自己負担、譲渡先探しや、引き渡しを終えるまでの一連作業を自力で行うことが求められます。
また、子ねこの収容が多い季節などは、乳飲み子を離乳まで一時的に預かるミルクボランティアを募集している動物愛護センターなどもあります。いずれにしても、それぞれのルールやサポート体制などは施設によって異なるので、各都道府県の最寄りの動物愛護センターに問い合わせてみましょう。
「一時預かり」が、初めての方で、不安がある方は、動物愛護団体が保護している「一時預かり」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 多くの動物愛護団体も「一時預かりボランティア」を広く募集しています。 預かっている間の病気・怪我の治療費などを一部負担してくれる団体も多く、譲渡会なども団体で開催するので、新しい飼い主さん探しもよりスムーズで安心です。 こちらも各動物愛護団体ごとにボランティアの条件やルール、サポート体制が大きく異なりますので、後のトラブルに繋がらないよう、しっかりと事前確認することが大切です。お住まいの近隣で活動している動物愛護団体をインターネットなどで探して、相談してみてください。
「一時預かりボランティア」は「命を預かるボランティア」。決して楽な仕事ではありません。
一度行き場を失った子たちは、トラウマを抱えていることも多く、社会化できていない犬猫も多くいます。
それでも、多くの人たちがこのボランティアを続けているのは、一度消えかかった命が再び輝く時を知っているからです。
その輝きが、どれほど多くの希望と喜びを私たち人間に与えてくれるかを見てきたからです。
コロナ禍で「STAY HOME」の、今だからこそ、大好きな犬や猫のためにできることから少しずつ始めてみませんか。
ひとりひとりのやさしさが、「小さな命」を「大きな希望」へと導きます。
今西 乃子(いまにし のりこ)
児童文学作家・特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会理事
主に児童書のノンフィクションを手掛ける傍ら、小・中学校で保護犬を題材とした「命の授業」を展開。その数230カ所を超える。
主な著書に子どもたちに人気の「捨て犬・未来シリーズ」(岩崎書店)「犬たちをおくる日」(金の星社)など他多数。
今西乃子ホームページ:
https://noriyakko.com
「おかあさんのそばがすき」動画:
https://youtu.be/hLNHhqfBNXE
デジタル紙芝居「ゆれるしっぽ」:
https://youtu.be/G4BRqvVkbG4
子ねこリレー大作戦:
https://youtu.be/16EFsOgJ0Yg
HAPP認定特定非営利活動法人
動物愛護社会化推進協会とは?
愛犬や愛猫と長く幸せに暮らすためには、その生態や行動を理解し、健康管理についても正しい知識を得ることが大切です。
『動物愛護社会化検定(飼い主検定)』やシンポジウムの開催、動物愛護推進員の活動支援等を通じて、「犬猫を適正に飼育する」ことの重要性を社会全体へ発信し、関連する情報を広く提供しています。
公式サイト:
https://happ.or.jp/
Facebook:
https://www.facebook.com/NPO.Happ/
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生まれたばかりの赤ちゃんねこは、一日数回にわけてミルクを与えなくてはならず、知識も必要で、日中家にいることや、留守がないことなどの条件があるため、やりたいと思っても誰もができるボランティアさんではありません。
子ねこは、授乳期が終われば、次の預かりボランティアさんにバトンタッチしたり、保護された動物愛護センターに戻して、譲渡先を見つけます。
現在、全国の動物愛護センターで殺処分される猫の多くが子ねこであるため、子ねこが救われれば、殺処分数も激減することになります。